祝辞

都倉 俊一

文化庁 長官 都倉 俊一

一般財団法人上月財団設立40周年、誠におめでとうございます。

貴財団は1982年の設立以来、長きにわたり、我が国のスポーツ・教育・文化の振興及び発展に尽力してこられました。

2004年からは漫画家やアニメーター等を目指す若手クリエイターに対する支援にも取り組まれており、これまでに600名を超えるクリエイターを支援してこられました。多くの漫画家のデビューや若手アニメーターの活躍を支え、次世代のクリエイターの発掘・育成に貢献されてきたことに深く敬意を表します。

漫画やアニメ、ゲームなどのメディア芸術は、広く国民に親しまれているだけでなく、海外からも高く評価されるなど、我が国の文化に対する理解や関心を高める上で重要な役割を果たしています。政府としても、「文化芸術基本法」において2001年にその振興を初めて盛り込むなど、重要政策として位置づけているところです。

文化庁としても、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において作品を顕彰するとともに鑑賞機会を提供する「文化庁メディア芸術祭」の開催や、若手のクリエイターに対する創作支援、アニメーション人材のスキルアップ支援などの事業を実施しており、引き続き世界に誇るべきソフトパワーの源泉となるメディア芸術のさらなる振興に取り組んでまいります。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界が未曽有の困難と不安に飲み込まれました。長引く過酷な闘いの中で明らかになったのは、私たちに安らぎと勇気、明日への希望を与えてくれるのは、文化芸術であるということです。文化芸術は、私たちが生きていく上で必要不可欠なものであると、改めて確信しています。

そして、このような状況であるからこそ、文化芸術の将来を担い、新たな付加価値を生み出すクリエイターの育成がますます重要であると考えており、貴財団の活動はこれに大きく寄与するものと期待しています。

今後とも、このような意義ある事業を継続していただくとともに、引き続き、我が国のメディア芸術の振興・発展に御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、貴財団と関係者の皆様方の御発展、御健勝を祈念いたします。

※本サイトは、2022年に上月財団が設立40周年を迎えるにあたり記念事業の一環として刊行した記念誌をWeb化したものです。